私が個人的に割引をしない理由…
どの美容室でもほとんどある友人割引というものが存在します。
大体が20%〜50%の割引で毎回カットやカラーなどを受けられるゴールド割引券です。
実は私もスタイリストなりたての時はその割引券を個人的に発行していました。
現在はもう発行していません。
当時は安くしたら来てくれるからと安易な気持ちでバラまいていましたが、1人のお客様が気付かせてくれました…
その方は地方から出てきたばかりの女子大学生です。
その方は2ヶ月に一度御来店下さって、『私は田舎から出てきて自分を変えたいの!押久保さんに髪をやってもらって新しい自分が見つかる気がして毎回楽しみなんだよね!』と言ってくれました。
当時、東京で美容師をしていた時、私のカット料金は6480円でした。
カラーやトリートメントをすると20000円前後になります。
学生にはかなり高額です…
その方は勉学に励みながらバイトをして生活を切り詰めて美容代を捻出していました。
美容師として支えてくれたのは安くして来てくれる友人なの?お客様なの?
下手くそだった自分の所にずっと通って頂いて、成長させてもらったのは紛れもなくお客様なのにただ知り合い、友人というだけで割引をするのはお客様に対して申し訳ない気持ちになりました。
それから私は友人割引をヤメました!
私から去った知り合い、友人もいました。
けれど、本当に支えてくれた友人や知り合いもいました。
支えてくれた友人に私は、『俺はこう思うからもう割引できない。もしアレだったら大丈夫だよ。』と遠回しに伝えました。
友人『割引でお前に切ってもらってるわけじゃねーから!客いないんだろ?俺がいっぱい連れて来てやるよ!俺もお前が担当してるお客さんもお前に切ってもらいたいから店に行ってるんだよ!その値段をつけれるくらいお前は頑張ってきたんだろ?自分に自信もてよ!』
自分はとても浅はかだったととても反省しました。
本当に自分を支えてくれているの人の為に自分は誠実でいなければならない。
美容師をしていると必ずと言っていいほど、『行くから安くしてよ〜!』と言われます。
そんな簡単に自分を安売りしたら来て頂いているお客様との信頼関係が成り立ちません。
もし、本当の友人なら何も言わず応援してきてくれます。
現にオープン以来、多くの友人や後輩がブログなどを見て来て頂いております。
本当に感謝でいっぱいです。
私はこれからも自分を支えてくれる方だけのために美容師を続けていくので、個人的に友人割引は致しません。
その考えが正しいかどうかはわかりませんが、信念を貫いてのプロフェッショナルだと思っています。
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